HUNET News Letter


兵庫教育大学

情報処理センター
Information Processing Center
Hyogo University of Teacher Education
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Oct.,1999


     新情報処理センターコンピュータシステムについて(シリーズ) 

 今回は,新情報処理センターコンピュータシステムの学術情報システムについて,附属図書館 藤原克彦 目録情報係主任に紹介していただきます.

 最近、新聞や雑誌等で「電子図書館」というキーワードを耳にすることが多いと思います。図書館をめぐる最近の動きの中で、大きな流れといえば、やはりこの電子図書館であるといえます。

今回の新情報処理センターコンピュータシステムの導入に当たっては、本学附属図書館の電子図書館的機能の充実を図るために、「学術情報システム」として次のような機器等を導入しています。

1)情報発信のために
 電子図書館サービスの中でも、その機関内に所蔵する資料(一次情報)をディジタル化してWWW上で公開する情報発信のサービスは、全世界の人が居ながらにして、さまざまな学術情報や、普段見ることのできない貴重書などを閲覧できるものとして期待されています。既に京都大学では国宝「今昔物語集」などの貴重書、筑波大学では 研究成果報告・紀要等が公開されており、誰でも自由にアクセスできます。このような情報発信は、今後も重要なサービスになっていくでしょう。  附属図書館でも、この情報発信機能をより充実させるために、データベースサーバ、 データ入力用のパーソナルコンピュータやスキャナ等の周辺装置からなるシステムを導入しました。これらの機器は皆さんの目にふれることはありませんが、以下に概要を述べます。

・データベースサーバ
 機種:GranPower 5000 Model 380
 Microsoft WindowsNT Server 4.0をOSとしており、Microsoft BackOfficeを実装しています。データベースを構築するためのDBMSとしてはMicrosoft SQL Serverを利用します。データを蓄積するために、RAID5のディスクアレイ構成による8GBのディスク 容量を持っており、安定稼動のための無停電電源装置やDAT装置を装備しています。

・入力用パーソナルコンピュータ(2台)
 機種:FMV-6266DX, FMV-6333TX
 データ入力用のパーソナルコンピュータで、1台には、MINOLTA製のフェイスアップ式スキャナ、光磁気ディスク装置を接続、もう1台には、フラットベッドスキャナ、 カラープリンタ、CD-R/W装置を接続しています。MINOLTAのEPICWIN3000、Adobe Phot oshop等のファイリング、画像処理、その他OCR活字変換などデータ編集用のソフトウェアを実装しています。

2)情報検索のために
 ここ数年、CD-ROMで刊行されるデータベースや事典、統計データ等の学術情報は増え続けています。附属図書館でも、CD-ROM検索用としてパーソナルコンピュータを開放していましたが、情報ネットワーク端末と兼用でしたので、CD-ROMが利用しにくい状況でした。そこで、CD-ROM検索専用として以下のシステムを導入しました。

・CD-ROM検索用パーソナルコンピュータ(2台)
機種:FMV-6300TX
5連装CD-ROMチェンジャーを内臓し、仮想CD-ROM機能を有するソフトウェアを実装しています。
 以上が、学術情報システムの概要です。既に、CD-ROM検索システム2台は稼動して います(実際には、性能上の理由から従来のCD-ROM検索/ネットワーク兼用機と入れ換えています)。検索可能なCD-ROMは、館内の検索端末コーナーにある掲示か、「図書館だより」No.107(平成11年9月21日発行)を参照してください。  また、附属図書館からの情報発信としては、まず、学校教育研究センター作成の 「修士論文概要データベース」に収録されていない、昭和56〜平成2年度の修士論文の目録のデータベース化に着手しています。さらに将来の計画として、博士論文、修 士論文や研究紀要等の学内研究成果のデータベース化を目指しています。しかしながら、これらの情報発信については、著作権をクリアしなければならないなど、連合大学院の構成大学や学内での調整が必要な問題がたくさんあります。附属図書館では、 このような問題を解決しながら、本学で行われている研究の成果を積極的に発信していきたいと考えています。
 

     連載「様々な研究領域・分野からの実例便利情報」 

第3回目は,自然系教育講座数学分野の濱中裕明教官に,「携帯電話の電子メール機能の活用」について紹介していただきます.

最近、電子メールの利用率は高くなっているようですが、ある程度メールに密着した生活になってくると、出張等の際、メールが読み書きできないというのが不便になってきます。かと言って ノートパソコンを出張にもっていくとなると、数kgの重さになりますし、ACアダプターも持ち歩かなければなりません。また、出先の場所で電話が内線だとうまくつながらない、など 必要な時に限ってうまくいかないものです。  ところでまた、近年 携帯電話の利用率もあがっているようです。最近の携帯電話というのは 単に電話としての機能だけでなく、電子メール機能がついているものも多くなっています。そこで、携帯電話の電子メール機能を活用するという話を紹介致します。  単に携帯電話に電子メール機能がついているだけなら、電子メールアドレスが2つあるだけで、必要なメール(本来のメールアドレス宛のメール)は読めません。まず、本来のメールアドレスに届いたメールを携帯電話に転送する必要があります。単にメールを転送するだけなら自分のホームディレクトリに ".forward"という転送したいアドレスを書いた(アドレスは複数可)ファイルを置くだけで いいわけですが、 いくつか問題点があります。

1)携帯電話にメールが送れなかった場合 エラーメールが元の発信者に返ってしまう。
 これでは元の発信者は自分に手違いがないにもかかわらず、エラーメールを受け取る事になります。

2)また その際エラーメールは To:欄に転送先のアドレスが書いてある。
 1)のエラーメールを受け取った発信者は 見覚えがないエラーメールを受け取る事になりますし、携帯電話のメールアドレスは電話番号を含む文字列になっていることが多いですから不用意に電話番号をおしえてしまうことになります。

3)携帯電話へのメールの最大文字数がきまっている。
 携帯電話会社によって違いますが、最大文字数は2byteコード(全角)で100文字程度から250文字程度までです。また 会社によってはメールのSubject:欄がつかえない仕様のものもあります。

4)お金がかかる。
 ドコモのi-modeなど、受信にお金がかかる場合もありますし、すべてのメールを転送すると無駄になります。転送したいものだけを、必要なだけ転送し、不要なものは転送しない機能が必要です。    などなど。そこで、".forward"で単に転送するのではなく、上記の問題点を吸収するようなプログラムが必要になります。その解決策のひとつが sky.pl seriesです。  http://rie.h.kobe-u.ac.jp/~ohkubo/script.shtml にくわしいインストール方法がのっていますが、UNIXベースで解説してあるので、ここではwindows端末からのインストールを 簡単に解説します。もしwindows端末をお使いでしたら、ログインした後にホームディレクトリが Z:ドライブとして割り当てられているはずです。   http://rie.h.kobe-u.ac.jp/~ohkubo/script.shtml#03 "からlzhアーカイブをダウンロードします。このファイルは圧縮されていますので、適当な解凍ソフト(たとえば http://www.forest.impress.co.jp/archiver.html に解凍ソフトがあります)で、 Z:ドライブに解凍しますと、(バージョン番号によりますが)"19990911"というディ レクトリができあがります、このディレクトリの名前を適当に変更し(たとえば "sky"とします。)
1)sky.plというファイルの先頭一行を #!/usr/bin/perl から #!/bin/berlに変更。
2)sky.datという設定ファイルの中身をエディタなどをつかって編集。
3)(ここが少々厄介ですが)ファイルのpermissionを変更。これを行なうには teratermやtelnet.exeをつかってサーバーにtelnet接続をおこなったあと、chmod 700 sky/sky.pl といったコマンドをうつ事が必要です。
4)ホームディレクトリに \<ユーザー名>, "| <ホームディレクトリ名>/sky/sky.pl -mail" という一行の内容をもつ".forward"というファイルを置きます。  たとえば、私のユーザー名は hammer ですから\hammer, "| /home/res/hammer/sky/sky.pl -mail" となります。    これで、外出先でも わずか100gの携帯電話をもっているだけで、ほぼ通常通り、メールの読み書きが出来ます。  また、最近はウェブブラウジングも可能な携帯電話(たとえば i-mode)もあります。これらと webのCGI(インタラクティブなホームページをつくるための技術)を応用すれば、アイディア次第で、可能性は無限にひろがります。ひとつの例として、 http://aqua.sci.hyogo-u.ac.jp/~hammer/ktsche-im/index.htmlを挙げておきます。

講習会の開催について

 情報処理センターでは,各種講習会を計画中です.内容・日程等が決まりましたら, WWW及び掲示にてお知らせしますので,情報処理センターのホームページ又は所定の掲示板にてご確認の上,ふるってご参加下さい。 今後もみなさまのご要望に合わせた講習会を実施したく考えております。講習会についてのご要望をお寄せ下さい。

 

情報処理センターへの質問,要望の電子メールによる受付

 

情報ネットワークを利用するにあたって生じたご質問やご要望は,電子メールでお寄せください。
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  3. 質問事項(なるべく具体的に)*

     情報処理センターFAQのページには,情報処理センターシステムに関する,よくある質問とそれに対する回答を載せています.詳しくは,

http://www.info.hyogo-u.ac.jp/info/faq/faq.html )をご覧ください.


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