HUNET News Letter


兵庫教育大学

情報処理センター
Information Processing Center
Hyogo University of Teacher Education
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Sep.,1999


     新情報処理センターコンピュータシステムについて(シリーズ) 

 今回は,学術研究システムについて,自然系教育講座の小和田善之教官に紹介していただきます.

 学術研究システムは,特に高度な処理能力を必要とされる学術計算等に利用するUNIXサーバ群と周辺機器類から構成されています。サーバとしては、高速計算サーバ(1台)、サブ計算機ワークステーション(2台)、応用処理サーバ(1台)が利用可能であり、高速計算サーバ利用のための端末用ワークステーション(2台)も用意されています。一般的なパソコンで用いられるCPUであるPentiumII 500MHzでは、実数演算速度の指標であるSPECfp95で14.7程度ですが、高速計算サーバ、サブ計 算機ワークステーションでは、27.0以上の値を示しますので、学術計算に対して 非常に強力な計算機ということになります。 これらのサーバのうち、応用処理サーバを除く他のサーバは、利用に際して登録手続きと利用料が必要になります。次に、個々のサーバについて簡単に解説します。

・高速計算サーバ
 高速計算サーバは,大規模かつ高速な数値演算が可能であり,大容量の内部記憶と 外部記憶装置を備えています。 各種プログラム開発用言語やMathematica, Gaussian, MOPAC, CACheなど学術計算のためのソフトウェアを装備し,ネットワーク を通じて学内各所から利用可能です。MIPS社製R10000を4CPU搭載しています。


機種名:SGI Origin 2000 DS
CPU:R10000SC 250MHz x 4
Memory: 1GB
ハードディスク:45GB
OS:IRIX 6.5
主なソフトウェア:自動並列化Fortran 77, Fortran 90, C, C++ Compiler, Ada95, gcc, Mule, Common Lisp,Open GL開発環境, Mathematica, Gaussian, MOPAC, CAChe

・端末ワークステーション(2台)
 高速計算サーバを利用するための端末用ワークステーションです。3Dグラフィックス 作成ソフトのMaya、windowsアプリケーションを利用するためのsoftwindows95 などもインストールされています。

機種名:SGI O2 Workstation
CPU:R10000SC 250MHz
Memory: 128MB
ハードディスク:9GB
OS:IRIX 6.4
主なソフトウェア:Fortran 77, Fortran 90, C, C++ Compiler, Ada95,InPerson, Netscape Navigator Gold,WebMagic,Digital Media Tools, IRIS Showcase, Cosmo Create & Player,Open Inventor, Image Development Library, MPEG Encoder,Maya, SoftWindows 95

・サブ計算機ワークステーション(2台)
 高速計算サーバを補助する目的で導入されているワークステーションです。DEC 社製Alphaチップを搭載しており、高度な科学技術計算に適しています。

機種名:Visual Technology VT-Alpha600H/U
CPU:Alpha21164A 600MHz Memory 1GB, HD 18GB
OS:Digital UNIX 4.0
主なソフトウェア:最適化Fortran 77, Fortran 90, DXML数値演算ライブラリ

・応用処理サーバ
 プログラム開発や、SAS、Mathematica、MatLab、MOPASCなどを利用できるサー バです。学術研究システムのうち、このサーバのみ、無料で利用することができます。

機種名:富士通 S-7/420Uモデル1360
CPU:UltraSPARC-II 360MHz
Memory:512MB
ハードディスク:9.1GB
OS:Solaris 2.6
主なソフトウェア:Fortran 77, Fortran 90, C, C++ Compiler, Java Workshop, SAS/BASE, SAS/STAT, SAS/GRAPH,SAS/CONNECT, Mathematica,MatLab, MOPAC

 高速計算サーバ,端末ワークステーション,サブ計算機ワークステーションにつきましては,
(http://www-in.info.hyogo-u.ac.jp/jip/)に 応用処理サーバーにつきましては,
( http://www-in.info.hyogo-u.ac.jp/fjse3/ACE/ace.html)に,
詳細な仕様や設定が掲載されておりますので,ご覧ください。

連載「様々な研究領域・分野からの実例便利情報」 

第2回目は,社会系教育講座の南埜猛教官に,「バージョンアップ,アップデート」について紹介していただきます.

  情報処理センターから配布されている情報端末(Windows機)にはマイクロソフト社の統合ソフトOffice97 Powerd with Word98 がインストールされています。情報端末は今年の2月に配布されたばかりですが,この7月にはそれをバージョンアップ したOffice 2000が発売されました。  Office2000は,操作性が向上し,魅力的な新しい機能が追加されています(詳しくはhttp://www.microsoft.com/japan/Office/2000/) 。そして,配布されている情報端末にも,このOffice 2000をインストールする事は可能です。  そこで,Office2000を導入するか,あるいは今のままで運用するか。その判断は, 人それぞれだと思いますが,その際に注意してはと思うことを3つ挙げておきたいと思います。まずバージョンアップには,お金がかかる事。アカデミック版が設定され ているとはいえ,数万円は必要です。次に,インストールすることで,予期せぬ不具 合が生じる可能性のある事。100%完全なソフトなんてありえません。コンピュータ本体のメーカーも多くあり,それらすべてにうまくいくソフトなんて存在しないのです。インストールしたOffice2000がうまく動かなかったり,それまで正常に動いていた他のソフトが動かなくなったりなど,思わなかったことに不具合が出てくる可能性があります。3つめに,そのような不具合が生じた場合,その対応は各個人でしなければならない事。アプリケーションのバージョンアップや新規のソフトのインストールは,すべて個人の責任で行われるものです。したがって,不具合が発生した場合も ,個人で解決しなければなりません。メーカーはそのような不具合が生じないように ,様々な条件を想定してチェックを行っていますし,またユーザーサービスで対応も してくれますので,それほど恐れることはありません。しかしそのメーカーとの交渉 はもちろん各個人で行わなければなりません。利便性・新機能とお金・不具合の可能性を天秤にかけて,バージョンアップするかどうか判断していただければと思います。  さて完全なソフトなんてありえないと先ほど書きましたが,発売後,不具合が発見された場合,その部分を修正するプログラムがメーカーから無償で提供されます。それらのアップデートプログラムは雑誌の付録のCD-ROMなどに入っていますが,より安価で簡便な入手方法はメーカーのホームページから入手することです。情報端末の Windows機に入っているOffice97やMacintosh機に入っているOffice98についてもすでに様々なアップデートプログラムが発表されています。以下,実際のアップデートの方法を紹介したいと思います。なおこの作業についても,個人の責任で実施してください。

 まずInternet ExplorerまたはNetscapeを起動します。そしてマイクロソフト社の ホームページにつなげます。
Macintosh機(Office98)の場合は,(http://www.microsoft.com/japan/Mac/Office) です。そしてそのページにある「Microsoft Office 98 アップデータ 2」をクリックする。すると「Microsoft Office 98 アップデータ 2」に 関する説明のページにかわり,そのページ内にある「ダウンロード」クリックすると, アップデートプログラムが,情報端末にダウンロードされます。そしてダウンロード されたファイル「Office 98 Updater 2」を起動させ,あとはその指示に従って,作業を行えば,完了です。一方,Windows機(Office97)についても,マイクロソフト社のホームページ (http://www.microsoft.com/japan/Office/OfficeFreeStuff/ Office/default.htm) に「Microsoft Office 97 西暦 2000 年アップデート 」などのアップデートプログラムに関する情報が載せられています。  アプリケーションソフト(例えばInternet Explorerなど)以外にも,コンピュータ本体のシステム,周辺機器(プリンターなど)のドライバーなどについても,アッ プデートされていることがしばしばあります。各メーカーのホームページを一度のぞいてみてはいかがでしょうか?  なお,情報端末にプログラムのインストールやアップデートなどを実施される時は, 再度,情報端末の利用に関する注意事項 (http://www.sci.hyogo-u.ac.jp/kihara/ipc/chuui.html) をご確認いただくよう,お願いいたします。

新設ネットワークの利用について

 ATMネットワークシステムとして新たに導入された高速大容量のネットワーク(http://www.info.hyogo-u.ac.jp/info/system/HUNET-TNG.gif)が,情報処理センターコンピュータシステムの情報端 末(レンタル端末)を用いて,研究室より利用可能となりましたの で,お知らせ致します.

 ATMネットワークシステムの導入により改造された情報コンセントには,FDDIと記載された接続口(青色)と,ATMと記載された接続口(緑色)の,2口が用意されています.既設ネットワークであるFDDI側に接続され ているレンタル端末は,新設ネットワークであるATM側へ通信ケー ブルを差し換えて再起動をすることで,初期状態のレンタル端末は, そのまま利用することができます.初期状態のレンタル端末が新設 ネットワークで利用できない場合には,サーバ側の設定に問題があ る場合も考えられますので,情報処理センターへお知らせ下さい. なお,現在の所,レンタル端末による新設ネットワークの利用は, 各自の研究室でのみ利用可能となっていますので,ご注意下さい.
 新設ネットワークの場合,情報コンセントと各フロアハブの間は 100Mbps,フロアハブと情報処理センターの間は1000Mbpsとなって おり,それぞれ既設ネットワークに対して,理論値で10倍という高 速大容量ネットワークとなっています.ただし,この性能を完全に利用するためには,室内の配線や端末機等が高速ネットワークに対応している必要がありますので,特に以下の点にご注意下さい.
・10Mbpsまたは100Mbpsの適切な方へ自動的に調整されますので, どちらの機器でも,新設ネットワークを使用することは可能です.
・レンタル端末Macintoshのイーサネットポートは,10Mbpsまでしか対応しておりません.
・レンタル端末Windowsのイーサネットポートは,100Mbpsに対応しています.
・各室内既存のイーサネットケーブルは,10Mbpsまでしか対応しておりませんので,高速通信が必要な方は100Mbps対応のイーサネットケーブル(カテゴリ5)を,各自で購入して下さい.
  (例 100BASE-TX用ツイストペアケーブル(カテゴリー5)  10mの場合で\3,000程度)

 レンタル端末の接続変更に伴う,端末設置の変更申請は不要です.研究費等で購入した端末を,新設ネットワークへ新設する場合や, 既設ネットワークから接続変更する場合には,別途申請が必要となります.現在,新設ネットワーク用の申請書を作成中ですので,受付が可能になりましたら,お知らせ致します.

旧ダイアルアップシステムの停止について 

 旧システムのダイアルアップ接続用サーバを,今月で運用停止致 します.ダイアルアップ接続を利用される方は,各自で電話番号等の設定を変更し,今月中に新システムへの移行をお済ませ下さい.


巨大メールの送受信拒否に関する設定変更について


 10MBを超える巨大な電子メールについては,配送ができないよう, 先日よりメールサーバの設定を変更しております.この設定変更により,ワードプロセッサや写真の巨大なファイルを電子メールに添付する等,1通あたりの容量が10MBを超えている場合,サーバ側で エラーとなり送信できませんので,ご注意下さい.また,お使いの 電子メールソフトによっては,送信不能な未送信メールが残されて いる場合,以降の電子メールも送信できません.その場合は,送信不能な未送信メールを削除してから,以降の電子メールを送信して下さい.

 情報端末の貸与時に添付した文書や学内掲示等で既にお知らせしているように,情報処理センターのサーバに置くことができる電子メールは,1人あたり10MBまでという容量制限を設けています.こ のため,一般的な利用者の方には,今回の設定変更に伴う影響はあ りません.今回の設定変更で影響を受けるのは,独自のサーバを設 置運用しており10MBを超える電子メールを送受信している,学外へ10MBを超える電子メールを送信している等の場合です.影響がある 場合には,電子メールを分割送信する等の方法で対応願います.
 なお蛇足ですが,本アナウンスは10MBを超えない大きな電子メー ルの送信を情報処理センターが公認するものではありません.ネチケットガイドライン(RFC1855)では,電子メールの1通あたりのサイズは50KBまでがよいとされています.

http://www.ietf.org/rfc/rfc1855.txt


http://www.togane-ghs.togane.chiba.jp/netiquette/rfc1855j.html

 

講習会の開催について

 情報処理センターでは,各種講習会を計画中です.内容・日程等が決まりましたら, WWW及び掲示にてお知らせしますので,情報処理センターのホームページ又は所定の 掲示板にてご確認の上,ふるってご参加下さい。 今後もみなさまのご要望に合わせた講習会を実施したく考えております。講習会についてのご要望をお寄せ下さい。

 

情報処理センターへの質問,要望の電子メールによる受付

 

情報ネットワークを利用するにあたって生じたご質問やご要望は,電子メールでお寄せください。
・宛先:q@info.hyogo-u.ac.jp

記入事項:

  1. 氏名,所属,電話番号
  2. 使用端末機種,使用ソフトウエア,等
  3. 質問事項(なるべく具体的に)*

     情報処理センターFAQのページには,情報処理センターシステムに関する,よくある質問とそれに対する回答を載せています.詳しくは,

http://www.info.hyogo-u.ac.jp/info/faq/faq.html )をご覧ください.


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