HUNET News Letter


兵庫教育大学

情報処理センター
Information Processing Center
Hyogo University of Teacher Education
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Dec.,2000

 

               

   ネットワークにおけるエチケット

 今回は 自然系教育講座の濱中から 「電子メールにおけるエチケット」というテーマについて紹介させていただきます。

 コンピュータが ネットワークでつながり、計算機ではなくコミュニケーションツールとなったことにより、そのコミュニケーションでの一定のマナー、エチケットが重要となりました。
  特に インターネットを利用する際にもっともよく用いるサービスの一つが電子メールだと思います。それだけに いろいろと多くの作法があるようで、電子メールについてのマナーだけで 一冊の本になるほどです。が、基本的には 相手に読みやすいように、人に迷惑を書けないようにすればいいわけです。以下 簡単に基本的な内容をまとめておきました。ご参考にしていただければ幸いです。

*差し出し人の名前を伝える

 メールにはヘッダと呼ばれる部分と 本文(添付ファイルも本文と考えた場合)があります。ヘッダには 差出人のメールアドレス(時に名前も)などが書いてありますが、 本文にも きちんと差出人の名前を書くおくと親切です。
  メールの文末に 署名(シグネチャー)といって 名前、自分の所属、メールアドレス、ときに ホームページのURLなどを 数行にまとめて書いておくことが一般的です。しかし この署名が長過ぎるのは考えものです。せめて 5,6行におさえることをお勧めします。
  できれば 本文の最初にも名前があれば よりわかりやすいと思います。

*返信の場合の 元メールの引用

 受け取ったメールを引用して返信するのは 一般的によくつかわれる方法です。ですが、相手のメールを全文引用して、最後につけるのは単なるネットワーク資源の無駄といえます。必要な部分だけを引用して、返信することをお勧めします。

*改行について

 メールを書く際には2byteコード(全角文字)の場合 一行辺りの文字数は多くても40文字以内でおさまるようにしましょう。さもないと、メールを書く側にとってはみやすくても 相手にとっては大変見にくくなる場合があるからです。

*html添付について

 マイクロソフトのOutlookなど一部のメールソフトでは 文字を太くしたり大きくしたり色をつけたりできるようですが、そのようなメールを送る際には 送る相手がそのようなメールに対応したソフトを使っているのか 確認してから送るようにすべきです。そうでなければ 相手には 意味不明な文字列が付け加えられたメールが届きます。
 特にメーリングリストのような不特定多数へのメールの場合はそのようなメールを送ることは避けるべきです。

*半角カナ

 1byteコードの片仮名文字、いわゆる半角カナはメールでは使ってはいけません。これらは 機種依存文字といって 相手が同じコンピュータ環境(同じOSを使っているなど)でなければ読めないかもしれず、またこれらの文字は同じ環境であっても メールの送られる過程で文字化けを起こすことがあるからです。半角カナ以外にも ハートマークやスペードのマーク、○でかこんだ数字などは機種依存文字です。

*添付ファイルについて

 もともとメールはテキストしか送れなかったのですが、MIMEと呼ばれるメールのencodingが普及することにより、メールにファイルを添付することができるようになりました。たとえば 画像や音楽などを添付することができます。
 しかし、あまり大きなサイズのファイルを添付することは避けるべきです。メールを読む人は 電話回線によるダイヤルアップでメールを読んでいるかも知れません。すると 大きなファイルのついたメールを取り込むのには何十分もかかってしまうかもしれません。

*チェーンメール

 チェーンメールとは 鎖かたびらのことではありません。
 ときどき、「**のメールはウィルスです。開かないようにしてください。この情報を知合いに伝えてください。」という内容のメールを受け取ることがあります。このように つぎつぎに伝聞させることを目的としたメールをチェーンメールといいます。まず ほとんどの場合、上のようなメールの内容は デマです。ですから、このようなメールを 流してはいけません。受け取った場合も無視してください。
 メールを一通読むのには1分程度の時間がかかるでしょう。無駄なメールが何百万通と流れるところを想像してください。全体では 膨大な時間が無駄になっているのです。

*スパム

 スパムメールとは 大量におくられるダイレクトメールのことです。日々 膨大な量のダイレクトメールがインターネットを飛び交っています。無駄なスパムメールをおくるために インターネットの各所のメールサーバーは無駄な計算をし、受け取る人々は無駄な時間を費やさなければなりません。
 広告のようなスパムメールだけでなく、意味もなく大量の人々にメールを送るようなことは避けなければいけません。

連載「研究生活でコンピュータを256倍使う話」

 今回は 「英語でプレゼンテーション〜Webをリサーチの道具として〜」というテーマで言語系教育講座の吉田 達弘教官に記事を書いて頂きました。

 このところ、外国語教育の分野ではインターネットと組み合わせた実践が、いろいろと報告されています。私が担当する学部生対象の英語の授業でも、Web上でリサーチをおこない、最終的に英語でプレゼンテーションをおこなうという取り組みをやっています。これについて、少しご紹介します。
 インターネットが情報の宝庫だといっても、いきなり興味ある題材をweb上で調べ、発表しなさいというのは、無茶な話です。しかも、言語は英語です。そこで、私の授業では、まず、クラス(三十数名)を4〜6名からなるいくつかの小グループに分けます。そして、いきなり、パソコンに向かうのではなく、学生達に「週刊ST」(<http://www.japantimes.co.jp/shukan-st/>)という英字新聞のバックナンバーから好きな号を選ばせ、グループごとに読む活動から始めます。この新聞は、高校生、大学生向けに書かれているので、数週間でいくつもの英語の記事を読むことができます
。読みすすめていくうちに、さらに内容を深めたい記事が見つかったら、今度は、Web 検索をおこないます。私のHPの「授業のページ」には、以下のようなサーチエンジンリンクへリンクを張っていて、学生が利用できるようにしています。
 
 ・Google<http://www.google.com>
 ・Yahoo! USA<http://www.yahoo.com>
 ・Yahoolingans! <http://www.yahoolingan.com>
 ・Britanica.com <http://www.britanica.com>
 ・MSN Encarta <http://encarta.msn.com/>
 
検索の時の問題点は、適切なキーワードの選択です。どうしても、うまく絞り込みができない場合には、私が支援してあげています。発表のツールとしては、マイクロソフトパワーポイントを使います。操作方法については、グループから「エキスパート」になる人を一人ずつ集め、その学生達だけに「技」を伝授します。彼らはグループに戻り、今度はメンバーに「技」を伝授します。パワーポイントのような発表ツールは、学生達の表現に厚みを与えてくれます(英語力を補ってくれると言うべきか…)。
 そして、学期の終盤で、各グループごとに、英語で10分程度のプレゼンテーションをおこないます。昨年度の発表の中には、"Which contraceptive methods do we use?"(!)、"Child  Abuse--How can we prevent it?"、"Our Hero Hideo Nomo"など、発表のトピックも多岐にわたりました。なお、各自が毎週どのような活動に取り組んだかについては、htmlファイルに書き込んで保存していきます(電子版diaryです)。教師としては、これを読むことで、それぞれの学生の進行状況を知ることができます。単なる「写し学習」にならない学習、学生の声が盛り込まれた発表を目指していますが、今のところ、学生達も楽しんで取り組んでいるようです。

わたしのブックマーク 

  今回も 自然系教育講座 濱中教官から wwwのブックマークの一つを紹介します。

「Teacher's Shale Hand Made」
  http://kescriv.kj.yamagata-u.ac.jp/shokai/takahashi/kyouiku.htm

 タイトルは意味不明ですが(Shale Hand=岩手ということらしい)、山形大学で公開されていた
「教員採用試験のためのリンク集」が元になっているページです。
かなりリンクは多岐にわたっていて実用的です。

素朴な疑問

 

この号の最初の電子メールに関するエチケットの稿でスパムという用語を紹介しましたが、スパムって もともとどういう意味なんでしょう?英語の辞書を引くと

 spam
 ━《名》[U] 【商標】 スパーム (豚肉のコンビーフ風の缶詰、spiced ham から)

 と書いてあります。なんでコンビーフの缶詰がダイレクトメールの意味になったのでしょう?

 これには2つの説があるそうです。 

 その1)
 その昔、モンティパイソンという有名な喜劇の中で、ウェイターに、客が今日のスープはなんだいと聞きました。ウェイターいわく「今日のスープの具は、コンソメと、コーンと、スパムとコーンとスパムとスパムとスパムとスパムとスパムとコーンとスパムです。」ここから、同じ内容のメールをひたすら送る事を、スパム、というようになりました。

 その2)
 あるテレビ番組で、レストランで注文をしようとしている男性の前に美女が現われ、「スパムスパムスパム」と唄いながら踊っているため、男性は「スパム」しか注文できなくなってしまった、というシーンがあったのですが、この事から「スパム」といえば電子メールなどを使った問答無用の大量のダイレクトメールの事をさすようになりました。


 このコーナーでは 素朴な疑問を募集しています。他にも コンピュータに 関する素朴な疑問がありましたら、hammer@sci.hyogo-u.ac.jpまで お寄せください。興味深い疑問については 調査の上、ニュースレター紙上 で お答えいたします。  

 

情報処理センターからのお知らせ(レンタル端末のバッテリーあがり)

 

情報端末システムの情報端末のバッテリーの過放電にご注意願います。 (特に、Macintosh端末のものは消耗が激しいのでご注意下さい。)  

・情報端末は、普段はAC電源プラグにてご使用下さい。
・AC電源プラグを外したままで1週間以上使用しない場合は、必ずバッテリーを外しておいてください。
・バッテリの充電レベルのわかるインジケータが付いておりますので、確認の上、レベルが低くなっていたら充電してください。
・充電レベルが一旦 0 になってしまいますと、いわゆる「バッテリーあがり」で、充電できなくなります。Macintosh端末の場合、チェックボタンを押してもランプがつかないときは「充電レベル0」です。
・詳細につきましては、添付のマニュアルをご覧下さい。

講習会の開催について

 

現在決まっている講習会の予定はありませんが、新しく予定・内容が決まりましたら、www及び掲示によりお知らせ致しますので、ふるって御参加下さい。
 また、情報処理センターでは 講習会の要望を受け付けております。

q@info.hyogo-u.ac.jpまで電子メールでお寄せください。

情報処理センターへの質問,要望の電子メールによる受付

 情報ネットワークを利用するにあたって生じたご質問やご要望は,電子メールでお寄せください。
・宛先:

q@info.hyogo-u.ac.jp

記入事項:

・氏名,所属,電話番号
・使用端末機種,使用ソフトウエア,等
・質問事項(なるべく具体的に)*

 情報処理センターFAQのページには,情報処理センターシステムに関する,よくある質問とそれに対する回答を載せています.
 詳しくは,

http://www.info.hyogo-u.ac.jp/info/faq/faq.html )をご覧ください.