HUNET News Letter


兵庫教育大学

情報処理センター
Information Processing Center
Hyogo University of Teacher Education
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tel & fax : 0795-44-2045

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Nov.,2000

 

               

   情報処理センターDHCPサーバの運用について

 今回は 総合学習系教育講座の森廣教官に 本学でのDHCPサーバーの運用について説明していただきます。

 コンピュータ等の機器を学内ネットワークに接続して利用するためには,機器毎に異なるネットワーク設定,建物毎に異なるネットワーク設定,全学共通 のネットワーク設定等を,各機器の設置場所や利用方法等の条件にあわせて全 て正しく設定しなければなりません。接続する機器の各種ネットワーク設定の いずれかに誤りがあれば,単にその機器で学内ネットワークを利用できないば かりではなく,周囲の学内ネットワーク利用者にまで影響を及ぼすこともあり ます。このようなネットワーク利用に関するトラブルの発生を回避するため, ネットワークに接続される機器の動的な設定を実現する様々なプロトコルが開 発されてきており,情報処理センターが学内の新ネットワークで運用している DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)も,その1つです。情報処理セ ンターが設置しているDHCPサーバからは,DHCPを利用する学内の各機器にあわ せて,各機器で使用可能なIPアドレス,サブネットマスク,直近のDNSサーバ アドレス,インターネットドメイン名,デフォルトゲートウェイのアドレス, アドレスのリース期間,情報処理センターWINSサーバのアドレス等の情報を送 出しています。なお,一般的なDHCPの詳細については,RFC等をご参照下さい。

  http://www.dhcp.org/rfc2131.html
  http://www.dhcp.org/rfc2132.html
  http://www.bekkoame.ne.jp/~poetlabo/LIBRARY/rfc2131j.txt

 情報処理センターでは,特殊な機器である等の特別な理由がない限り,学内 ネットワークに接続する機器は,DHCPを利用することとしています。情報処理 センターのDHCPサーバは,アドレス割り当て要求を出してきた機器が,端末と して使用する機器であるか,サーバとして使用する機器であるかにより,異な る振る舞いをします。端末として使用する機器に対しては,あらかじめプール しているIPアドレスから未使用のものを選択し,自動的に割り当てます。どの IPアドレスが未使用であるかはタイミングにより異なりますので,端末に割り 当てられるIPアドレスは固定されていません。このため,インターネットホス ト名(FQDN)も固定されておりません。サーバとして使用する機器に対しては, あらかじめ申請されたネットワークインタフェイス(イーサネットアドレス, MACアドレス)へ,許可証に記載されたインターネットホスト名に対応したIP アドレスを割り当てます。この場合であっても,インターネットホスト名との 対応関係はありますが,必ずしも固定されたIPアドレスが割り当てられるわけ ではありません。なお,情報処理センターDHCPサーバ以外のDHCPサーバが接続 されていると,上記の学内ネットワーク上でのアドレス割り当てに大きな影響 を与えます。プライベートネットワーク以外には,独自のDHCPサーバは設置し ないでください。DHCPを利用することにより,学内ネットワークへ機器を簡単に接続できる, トラブルの発生を抑制できる,学内ネットワークの構成を利用状況に応じて比 較的容易に変更できる,IPアドレスの利用効率を高めることができる,ネット ワークに関する利用手続きをより早く処理できる等,数多くのメリットを得る ことができます。その反面,機器の接続・利用が簡単になるため,たとえ不審 者であっても容易に情報コンセントから学内ネットワークを利用できてしまう というデメリットもあります。このため,各情報コンセントの単位で,誰が使 うか,何を繋ぐか,何をするかといった利用に関する管理が必要になります。 申請書,許可書に記載された注意事項等にご留意ください。

連載「研究生活でコンピュータを256倍使う話」

 今回は 「Another World of Operating System」というテーマで 教育方法講座の 伊藤博之教官に記事を書いて頂きました。

1) アプリケーション使用中に不定期に OS ごと固まる。
2) OS のインストールをするのに小1時間(以上)かかる。
3) OS が起動するのに1分以上かかる。
4) JIS 漢字しか使えない。
5) ファイルシステムは Tree 型である。
6) ハイパーテキスト構造は OS の機能としては用意しない。

 これは、今日のコンシューマ向け OS としてはトップシェアにある「とある OS」での常識である。大きく離されて第2位の地位にある OS でも事情はほと んどかわらない。だから、パソコンを利用している大多数の人にとって、上記 は別段「異常なこと」でも「不思議なこと」でもないはずなのだ。
 だが、「異常なこと」でも「不思議なこと」でもないからといって、それで 満足かというと、これは絶対にそんなことはない。ユーザとしては、正直言っ て何とかしてほしいものであるに違いない。  しかし、これらを作成している OS メーカの動向を見るに、「軽くて堅牢」 というのは、短期的には望み難いようなのだ。
 それでは、今話題の Linux や FreeBSD などの UNIX 互換 OS はいかがなも のか。軽さや堅牢性は折り紙付きで、人気急上昇中であるのは確かである。しかし、これらは、インストールするだけでも分厚いマニュアルを読破しないと いけない。実運用しようとするならなおさらだ。パソコンを手軽に使おうと言 う向き、すなわち一般コンシューマに「現段階で」お勧めできるものではない。
 そこで、今回ご紹介するのが、BTRON3 準拠 OS として製品化されている「 超漢字2」なる OS である。
 たぶん、読者のほとんどが聞いたこともない「超マイナーな OS」であること は疑いない。しかし、開発の歴史はすでに 15 年近くに渡り、開発の拠点が日 本にある。また、日本の学校教育標準の OS に指定される寸前まで行ったこと があると言えば少しは興味を惹いていただけるだろうか。
 この OS について語り出せば切りがないが、上記1)〜7)に即して言えば以下 のようになる。

1) メモリ保護がしっかりしているので、OS ごとは落ちにくい。
2) ここ数年の機械なら、10分ぐらいでインストールできてしまう。
3) ここ数年の機械なら、20秒以内に起動する。動作も至極軽い。
4) 13万字も使える。外字はまず不必要だ。万葉仮名や亀甲文字も使えたりする。
5)6) 「実身(じっしん)」「仮身(かしん)」を利用したハイパーテキスト構造を持つファイルシステムである。

 詳細な紹介は、開発会社のホームページに載っているので、ここでこれ以上 グダグダいうこともないだろう。
 
  http://www.personal-media.co.jp/btron/catalog/ck/webp/webpamph1.html

 ちなみに今回のバージョンアップでやっと DHCP に対応したので、固定 IP アドレスを取らなくても HUNET で利用可能になった。また、やっと縦書きエデ ィタが用意されたので、旧漢字や変体仮名を利用しての縦書き文書の作成が可 能になった。利用の幅が大幅に広がったわけである。
  ワープロはもちろん表計算や線画、カード型データベース、ウェッブ・ブラ ウザ、メーラは標準添付なので最低限ながら一般的な使用には耐えるだろう。
 ただ、超マイナーな OS の悲しさで、開発会社以外に同 OS 上で走るアプリ ケーションやドライバを作ってくれるところがほとんどない。周辺機器のサポ ートもお寒い限りだ。サウンド機能や動画機能などは基本的に未サポートなの でマルチメディア用途には不向きだ。正直言って、機能的な面を見れば、主流 OS の足下にも及ばない。
 しかし、主流 OS の上に挙げた点を1点でも不満に思われたことがあるなら 一度使ってみることをお勧めする。主流 OS の常識は天下の非常識であること を痛感されること、請け合いである。

わたしのブックマーク 

今回も 自然系教育講座 濱中教官から wwwのブックマークの一つを紹介します。

  「便利ページ【実用リンク集】」
   http://www.linksyu.com

実は もっとも使えるブックマークがこのページです。
ページ紹介を引用すると、
「このページは『便利な実用ホームページ』で、なおかつ
『何度も使いそうなページ』を集めたリンク集です。
インターネットで調べたい、探したい、何かを知りたい、ときに 有用なページを選んでいます。リンク先は随時追加しています。
 
インターネットってホント便利ですよね。予約が出来たり、地 図が検索できたり、翌日のテレビ番組を調べられたり...
 でもそうゆうサイトを「ブックマーク」「お気に入り」に追加 していくと、だんだんあふれてきます。  せっかくブックマークしても、後でわからなくなって結局Yahooなどでもう一度探す、なんてこともあったりします。
使えるページを整理して、短いコメントをつけたのがこのリン ク集です。「インターネットを道具として利用する」ためのリン ク集を目指しています。ブックマークがわりとしてお使い下さい。」

という至れり尽くせりで 大変便利です。

素朴な疑問

 

コンピュータでつかう文字には 1byteコード文字(半角文字)、 2byteコード文字(全角文字)があります。1byteコードの文字は 英数字といくつかの記号など、2byteコード文字は ひらがな、 かたかな、漢字 そして 記号を扱います。 さて、2byteコード文字の記号って 結構たくさんありますが、 これって 何の記号なのだろう?というのありませんか?

  たとえば、「¶」。なんの記号なのでしょう。
  じつは JIS X0208という規格により 2byteコード文字の読み方が すべて決まっているとのことです。
  上記の「¶」は 「段落記号」といいます。段落をあらわす記号だったんですね。

そのほか 「∇」は「ナブラ」(数学で使う記号です)。
「ヽ」は 「片仮名繰返し記号」。
「ヾ」は 「片仮名繰返し記号(濁点)」。
「ゝ」は 「平仮名繰返し記号」。
「ゞ」は 「平仮名繰返し記号(濁点)」。
「〃」は 「同じく記号」。
「仝」は 「同上記号」、などなど。

しってました?

このコーナーでは 素朴な疑問を募集しています。他にも コンピュータに 関する素朴な疑問がありましたら、hammer@sci.hyogo-u.ac.jpまで お寄せください。興味深い疑問については 調査の上、ニュースレター紙上 で お答えいたします。  

講習会の開催について

 

下記のとおり講習会が予定されています。
  参加受け付けは 情報処理センター1F窓口にて承っています。
  ふるって御参加下さい。

・タイトル:  UNIX 入門
・日時:    平成12年11月29日(水)16:30〜18:00
・内容:    UNIXの基本的コマンドについて
・場所:    情報教育実習室3(共通講議棟2階西端)
・対象:    本学の教職員及び学生
・参加募集人数: 30名(定員を超えた場合、立席となります)
・講師    :森廣浩一郎(総合学習系教育講座)
・申込受付期限: 11月27日(月)16時30分

・タイトル:  統計ソフトSAS入門
・日時:   平成12年12月6日(水)14:50〜18:00
・内容:    統計ソフトSASの基本
・場所:    情報教育実習室3(共通講議棟2階西端)
・対象:    本学の教職員及び学生
・参加募集人数: 30名(定員になり次第,締め切ります)
・講師    :山中一英(教育経営講座)
・特記事項:参加者はUNIXの基本的コマンドが使えることを前提として講習を行います。            11月29日(水)に開催されるUNIX入門の講習会を受講することが望ま しい
・申込受付期限: 12月4日(月)16時30分

 また、他にも講習会の要望がございましたら q@info.hyogo-u.ac.jpまで電子メールでお寄せください。

情報処理センターへの質問,要望の電子メールによる受付

 情報ネットワークを利用するにあたって生じたご質問やご要望は,電子メールでお寄せください。
・宛先:

q@info.hyogo-u.ac.jp

記入事項:

・氏名,所属,電話番号
・使用端末機種,使用ソフトウエア,等
・質問事項(なるべく具体的に)*

 情報処理センターFAQのページには,情報処理センターシステムに関する,よくある質問とそれに対する回答を載せています.
 詳しくは,

http://www.info.hyogo-u.ac.jp/info/faq/faq.html )をご覧ください.